風俗 広告

女子力!?

うちは風俗系の広告代理店だ。
だからうちの社内には、一般の会社では信じられない光景が広がっている。

 

まず、パソコンだ。
モニターには風俗店のHPや風俗求人サイトが開かれている。
裸に近い女の子がズラッと並んでいることもある。

 

普通の会社なら暇を持て余した社員が、隠れて見ている画面だ。
それがうちでは堂々と見られる。
俺も別に見たいわけではない。
仕事なのだ。

 

また社員同士の会話も、他に聞かれたら驚かれるだろう。
デリヘル、ソープ、オナクラ・・・なんて言葉なしで仕事の打ち合わせは成立しない。
”ちょっと喫煙所へ・・・”と場所を移すこともある。
そこで男同士、ひそひそと会話する。

 

なぜならうちには女性社員がいるからだ。
仕事なのだからまさか、”セクハラだ!”と訴えられることはないだろうが、一応女性の前ではそんな会話は控えるのが、わが社の暗黙のルールとなっている。

 

でも受付のある女性はそんな男ども気遣いを吹っ飛ばす。
電話がかかってくると
「ぐちょぐちょ熟女様(仮名)から1番にお電話です!」と大声でのたまうのだ。
それを聞いた男性社員は挙動不審になる。
とくに店名は強烈なのが多いので余計にたまらない。
なにも店名を言わなくても・・・と思ってしまう。

 

その点、他の女性社員たちのほうは知らん顔だ。
黙々と業務をこなしている。
キーボードを叩くリズムも変わらない。
彼女たちはプロなのだ。
いつも頭が下がる。

 

こんな光景、他の会社では見られないだろう。

 

そして彼女たちとは対極と言えるのが風俗嬢だ。
風俗店には風俗嬢から店のスタッフになる女性もいたりするのだが、彼女たちからの電話は独特だ。
トーンが違う。
甘い声だ。
こっちはこっちで挙動不審になってしまう。
誰かにこの電話を聞かれていないだろうかと。

 

ただ職業病(?)でそんな話し方になっているだけで、彼女たちと個人的にいい関係になることはまったくない。
彼女たちも客でない限り、それ以上の愛想はふりまかない。
あくまで取引先、仕事の相手である。

 

彼女たちは彼女たちで、プロに徹しているのである。

 

風俗店まわりをしていると言うと、“いい仕事ですねぇ”などと言われることがあるがとんでもない!
顔を出すたびに挨拶がわりに、”遊んで行ってくださいよ〜”と言ってくる店員がいるが、それはサービスではない。
あくまで自腹で遊んでいけと言うのだ。
そんなもの毎回真に受けていたら、給料をいくらもらっていても足りない。

 

それは『経費』では落ちないのだ!
そんなのは当たり前だが・・・。