風俗 広告代理店

広告代理店という仕事

俺は広告代理店で働いている。
風俗系の営業マンだ。

 

仕事は店から広告の掲載依頼を取ってくること。
いまどき、広告といえばほとんどがWebだ。
たまにスポーツ紙の案件が入る。

 

風俗店の広告は、営業用と求人用の2種類。
お客さん(男性)向けなのが営業用となる。
うちにはこんなかわいい子やエロい子がいますよ〜と集客するのが目的だ。

 

風俗店はHPを持っているので、それだけである程度の宣伝効果はある。
通常は2、3の営業用ポータルサイトに載せておけば事足りる。
最大手のポータルサイトに載せたらはい、おしまいというところも結構多い。
だが残念なことに最大手営業用サイトはうちでは取り扱っていない。

 

もうひとつは求人用の広告だ。
もちろん女の子に向けて発信している。
女の子に、うちで働きませんか?うちなら稼げますよ〜とアピールする。
現在、わが社の収入の大部分はこっちからになっている。

 

風俗店も女の子がいないと始まらないので求人には力を入れている。
大学生の就活と違って風俗業界には採用のシーズンというものはない。
さらに女の子の出入りが激しい業界なので、年中募集しているのが実情となっている。

 

求人用のポータルサイトは、一体いくつあるのかわからないほど無数にある。
いくつか有名どころがあって、それをメインにしながらいくつか試しに掲載してみて反響がよければ継続し、悪ければ別のサイトに載せてみる・・・を繰り返すのが風俗の広告業界の形と言える。

 

サイトも老舗と呼ばれ長くやっているところもあれば、できて1年未満の新しいサイトもある。
2、3年前までは毎月1サイト以上のペースで新しいサイトができていたが最近は落ち着いたような気がする。
いや、それは俺の思い違いで今もどんどん生まれているのかも知れない。
ただ俺が知らないだけで・・・。

 

風俗求人サイトが乱立するようになって、『勝ち組』と呼べるサイトは少なくなったと思う。
女の子をサイトが取り合っている状態だ。
女の子が検索するとヒットするサイトがズラッと並ぶ。

 

そんなときSEOが大事になる。
要は検索したときにページの上に表示されるようにサイト間でし烈な争いをしているのだ。
あるサイトは大量の資金を投じている。
言うなれば順位を金で買っているのだ。
ただ金がなくてもSEOはできるらしい。
そっちから攻めているサイトもあると聞く。

 

どんな方法を使っても上位に表示されたい、というのがサイトの本音だろう。
ただその順位は固定していない。
毎月、いや毎日めまぐるしく変わる。
昨日まで1位だったのに、急に1ページ目から消えてしまうこともある。
でも翌日には復活・・・。
そんなことは普通の世界だ。

 

そんな浮き沈みの激しい順位を見て掲載するサイトを決める店は多い。
”1位のサイトに載せたい”
気持ちはわかる。
だが広告マンの立場から言わせてもらうと、1位のサイトが必ず反響があるわけではない。
順位と反響は完全にはリンクしていない。
反響を重視するなら別のサイトだったりする。

 

結局、反響(店に問い合わせがあって入店)があればそれが一番なのだ。
ただ毎月何人入店したかを広告マンに正直に教えてくれる店なんてそうそうない。
例え反響があったて内心ニンマリだとしてもとりあえず俺たち営業マンに文句を言う。
ライバル店に女の子が流れては困るからだ。
だからこちらは相手の反応で想像するしかない。
『感触』だ。
だがこの『感触』も結構あいまいなので、他の店にサイトを勧めるときは検索結果の順位に頼らざるを得ない。

 

風俗店の求人はそんなジレンマを抱えている。